こんばんは。

武蔵新城スクールの鈴木です。

教室では勉強も教えますが、特に高校受験や大学受験といったところでの進路についてのアドバイスを勉強以上に重視します。

勉強を教えること自体はそれほど難しいことではありません。
実際、多くの親御さんや兄弟が教えることだって可能なことが多いと思います。

もっとも、教えることが向いている人と向いていない人がいますので、現実問題としては難しいかもしれません。
学校の教師にしても、教えることが向いていない人が教師になっていることも多く目にするくらいですから。
もちろん、世の中一般の塾の講師にしても同じことが言えますが。

話を戻しますが、進路についてはとても難しい問題があります。

親は自分の通ってきた人生と周りを見てきたところから、「勝ちパターン」を考えています。
その「勝ちパターン」とは、どの科目もまんべんなく点数をとって、内申点をあげて志望校に合格する、というようなことかもしれません。

親がその「勝ちパターン」で来た場合は、子供も同じようにやることで、「勝ちパターン」にのせられる。
逆にそれ以外の道はないと考えてしまうことが多いです。

確かに、大半のケースだと親の「勝ちパターン」と子供の「勝ちパターン」が同じです。
それであれば、あまり問題はないでしょう。
「自分も頑張ってきたから、お前も同じように頑張れ」
それで、うまくいくことも多いのかもしれません。

ところが明らかに違うケースというのが多々あります。

親の知っている「勝ちパターン」を絶対にとることができないケースです。
それは、親の価値観と子供の価値観がかけ離れている時です。

多くの親は、まず、その価値観を自分と同じ価値観にたたきなおそうとします。
自分の価値観が正しいと思っていますから。

それをすると、子供の気持ちが壊れて不安定になってしまったり、自信をなくしたりします。
要は価値観がかけ離れている場合は、同じように直そうとしたらいけないんです。

その子供の価値観を知り、その価値観での「勝ちパターン」を考えなければなりません。

では、どうすればその自分の子供の「勝ちパターン」を見つけられるかといえば、親自身も自分の仕事をするだけでなく、多くの人の生き様を見て、参考になることはないか常に勉強をすることです。この勉強というのは、半世紀前に作られた学校で教えられるような人間計算機になることや、データーレコーダーになることではありません。

世の中が今、どのように変化をしていて、どういう人たちがいて、どういう生き方をして、どうなっているのか。
その10年後、20年後を考えた時にその子供が何を身に着けていることが大切なのか。
それを親が考えなければならないのです。

少なくとも教室では、世の中を見て、親を見て、その子に合わせた、今必要なアドバイスができるようにと考えております。
もちろん、まだまだその入り口にも立てていないかもしれませんが、少なくとも、目指してはおります。