こんばんは。

武蔵新城スクールの鈴木です。

私が自分の子供に対して行っていることがいくつかあります。

1.ITデバイス(スマホやipad、アプリ等)はなるべく最高のものを早い時期(小学生低学年)から渡す

2.図書カードは1万円単位で、なくなれば新たに渡す(小学生高学年から)

今のところ、おおむねうまく行っているように見えます。

これにより、どういうメリットを生むかといえば、まず1については、将来的にもITアレルギー(PC等が苦手)にならないですみます。
また、自分で調べるということが普通にできるようになります。

2については、自分が知りたいもの、欲しいものを本屋でそろえることができるようになります。

ただ、スマホについては課金だけはできないようにしています。
それ以外は無制限です。

もちろん、女子の場合、犯罪に巻き込まれることもありますので知らない人と会ったりすると、どういう危険があるとか、そういうことは伝えておかなければなりません。
そのあたりは、その子の性格に合わせての部分でしょう。

1についてもう少し詳しくお話します。

よく、中学生や高校生でスマホ中毒になっている子を見ますが、あれは親が使わせなかったり、制限しようとしたことへの反動ではないかと思います。
そうなるくらいなら、小さい時から慣れさせておけばいいのです。
そうすれば、別に日常的にあるものですから、はまることも起きにくいです。

ITデバイスで、「安いものを渡しておけばいい」というのも間違いです。
初めに「イマイチ」のものを渡されると、「キカイってこんなものだ」と子供は学習します。
ITデバイスには、当然、「イイモノ」と「ワルイモノ」があります。
初めから「イイモノ」を渡してあげないと、質の悪いものを使っても「ワルイモノ」の判断ができなくなります。
ITデバイスは「イイモノ」を使えば短時間で済むものも、「ワルイモノ」を使えば、無駄に時間をついやしてしまうことが多々あります。

これはITデバイスに限った話ではありません。

2について同様に補足します。

私は、子供が図書カードを何に使っているかは全く知りません。知る必要もありません。
(たまに、「これ、とても役に立った」と子供から本を見せてくれることがあります)

子供に無制限に図書カードなど渡したら、無駄遣いするのではないか、と思うかもしれません。
逆にそう思う人に聞きたいのですが、何を持って無駄遣いというのでしょうか。

無駄というのは、雑誌ですか。マンガですか。
何を買ったっていいと思います。親が判断することではありません。

大人は、自分で欲しいものを買うことはできます。
ところが、子供はまだ自分で本当に必要だと感じても、買うことができないことは日常的にあるでしょう。
もちろん、無制限に「お金」を渡せばいいとは思いません。

ただ、「図書カード」であれば、自分の好きな分野の本でも漫画でも買うことができるようになります。
漫画は安い割に絵と活字であらわされている分、とても得るものありますし、雑誌などの情報誌から得られるものも多いでしょう。

今はAmazonなどでネットで購入することも多いですが、本屋のいいところは、ブラブラしたときに新たな発見があることです。
そして、手に取って比較してみることで、どれがいいか判断することができます。

そういう力は、なるべく小さいときから身に着けた方がいいと思っています。
だから、図書カードは無制限に渡してもいいと思います。
図書カードは言っても毎月何十万円もかかるものではありません。
子供がどれだけたくさん買ったところで、月に1万円とか2万円程度でしょう。

ゴルフやギャンブル、飲み会、スマホ課金などに回すお金があれば、それらを減らせばいいだけの話です。
それで子供が、本屋で自分に必要な情報を探す力を身に着けられるのであれば、安い投資だと言えるでしょう。
その教育は国民の三大義務の一つです。義務教育とは、子供に課せられているものではありません。