おはようございます。

塾長の鈴木です。
いよいよ、橘中の定期テストは今日からですね。
勉強が特に苦手な子に共通していることに、「問題の意味がわからない」ということがあります。
例えば、「○○が○○より大きいものを選びなさい」と言われた時、「○○が○○より大きい」という意味がわからないのです。
補足しますと、AがBより大きい、と言った時に、どちらが大きいのかがわからないのです。ですので、文字式を立てることができません。
また、問題で答えを選ぶ時も間違います。
それでも、日常生活では困ることはありません。
なぜなら、会話には必ず前後がありますので、数学や理科などのように、「数字」や「記号」だけの話ではないので、そういう時はわかるのです。
つまり、1000円は500円より大きい、というのは通じるわけです。
ですので、「問題の意味がわからない」と言っているのは、日本語の意味がわかっていない、ということが良くあります。
さきほどの「○○が○○より大きい」というのは、小学2年生の算数で習います。
算数、数学系は積み重ねなので、いろいろなところを落としてきてしまうと、それを取りに戻る必要があります。
他にも、会話では使わないような言葉が良くありますよね。例えば、磁石のN極とN極が「退け合う」、「引き合う」と言いますが、この言葉の意味がわからない、ということがあります。
そうすると、いくら教えても答えは合いませんよね。
本人に意味が伝わっていないわけですから。
普通の子は、何かわからない言葉があれば、誰かに聞くなり、辞書を引くなり、すぐに確認します。
そのままにはしません。
ただ、勉強が苦手な子というのは、自分は勉強が苦手なのだ、という意識が強く、また、自分にはわからなくて当然、という意識もあるため、わからないことをどんどんそのままにします。
そうすると、殆ど全ての授業がわからない、わかるのは体育などの主要5科目以外、なんていうことになってしまいます。
教える側は、勉強が苦手な子に教える時には、その子が何がわかっていないのか、本当に本質をつかむ必要があります。
常識で考えてはいけないのです。
所詮、常識といっても、それは大人の常識です。
勉強が苦手な子というのは、苦手な子の常識というのがあるのです。
わかってもらうにはどうしたら良いか、本当はわかっていないのに「わかった」と言っているだけなのか(これは良くあります)、それを見抜く必要があります。
講師が、生徒さんの目線に合わすことができなければ、その生徒さんに何かを教えることは出来ないでしょう。