こんばんは。

塾長の鈴木です。
専門家になるための勉強と、入試などの試験で結果を出すための勉強というのは基本的に違います。
入試や定期テストで点数をとれるためには、解いた問題を完全に解くことができるようにしていけば良いのです。
ところが、専門家は違います。
例えば、数学者になるような人は、繰り返しや暗記で点数をとるかと言えば、そんなことはありません。
ある意味センスが問われます。
どうやって解くか他の方法はないのか、とにかく考えることも好きですし。
逆に数学など、解答を見て覚えるものだと言われると、驚いてしまうくらいです。
ところが入試や定期テストにはセンスはあるに越したことはありませんが、別にセンスなどなくても、問題を繰り返し解くことで解けるようになります。
もし、数学の奥深さを伝えようとするのならば、演習を解くよりも、もっと根本的なことについて、いろいろ試行錯誤したり、新しいことを見つけようとしたり、さまざまなアプローチ方法があるでしょう。
ところが、それをいくらやったところで、定期テストや入試の点数はあがりません。
どの科目でもそうですが、いくら授業を聞いたところで、勉強が出来るようになる科目はありません。
授業を聞いて、理解して、演習を解いて、解けるようにして点数になります。(実技科目であれば、実際に体を動かしたり、作ったり、ですね)
ある塾では、「授業はいらない。演習あるのみだ。」ということをうたっているところがあります。
たぶん、効率良く結果を出すためにはそうだろうなとは思います。
でも、それぞれの科目の専門家が説明するなかに、何かその子にとって役に立つヒントがあるのではないか、私はそう思っています。
だから、授業も必要なのだと思います。授業と演習のセットですね。
こちらでの授業というのも授業だけでなく、演習と交互に行うのはその為です。