おはようございます。

塾長の鈴木です。
ウグイスや小鳥たちのさえずりが聞こえます。
朝ですね。
数学の文章題が苦手な子って、いますよね。
生徒さんの中にもいます。
勉強が苦手な子というのは、基本的に問題文を読みません。見ているだけなのです。
それで、内容を把握しないで、出てきた数字を並べて何か良くわからないけど、それっぽい式を作って解こうとする。
もちろん、それでたまたま解けることもあるかもしれませんが、なんであっていたのかもわからないし、大体外れます。
では読解力が必要なのかと言えば、もちろん、あるにこしたことはありませんが、別にそんなものなくても、解けます。
数学の文章題は、ただ、「式」が「文章」になっただけです。
内容を把握しよう、とすると、文章が長くて何が書いてあるのかわからなくなります。
良く、問題の意味がわからない、というのはそのためです。
人によりますが、ある文章を読んで、頭に貯められる量というのは異なります。
一回に貯められる量が多い子は、確かに、一気に処理出来て、すぐに式に落とし込めます。
いわゆる、理解の早い子です。
授業などでも、初めての単元でも聞いているだけでわかってしまうタイプです。
では、そういったタイプでなければダメなのかというと、そうでもありません。
長い文章を一度に処理しなければ良いのです。
つまり、バラバラにします。
文章題は良く読んでみると、「○○は、○○の、○○です」のように「は」や「の」などの言葉があります。
一般的に「は」は、式にすると、「=」の時も多いです。その箇所にしるしをつけていくのです。
その文章を「は」の前や、「の」の前で、それぞれ少しずつ式や数字にしていくのです。
例えば、「ある数の10倍に2を加えた数は、ある数の半分より5小さい。ある数を求めなさい。」とあったとします。
これくらいならば、すぐに式に出来るかもしれませんが、上の問題であれば、「ある数~数は」で、一つ式にします。(ある数をaとすると)「a×10+2」になります。この次に「は」ですから「=」を入れて、「a÷2-5」となります。
なので、式にすると、
a×10+2=a÷2-5
ということですね。
別に文章を一気に把握などしなくて良いのです。それぞれ区切りながら、一つずつ式にしてそれをつなげればできます。
それと文章題が苦手な子というのは、文章題は自分にはできない、と思ってしまっていますね。実はそれが大きく足をひっぱっています。
難しい文章題もありますが、定期テストであれば、殆どはそれほど難易度は高くないはずです。
もう一度整理しますと、計算は出来るけど、文章題が出来ないという子は、以下の2点に注意します。
・一気に理解しなくていい。一つずつを式にすれば良い。
・自分はできない、苦手だと決めつけている
この2点を直すだけでだいぶ変わります。
「自分はできない、自分はできない」と暗示をかけている時点で出来るわけがないですよね。
まずは、その意識を変えることです。
やみくもに解くのではなく、丁寧に問題をほぐしていけば良いのです。
出来ないわけないのです。日本語で書かれているのですから意味はとれるはずです。であれば、式が作れるはずです。