消しゴムを使うな
こんばんは。塾長の鈴木です。勉強の苦手な子の特長として、例えば数学でうまく計算が出来ないと、すぐに「全部」消し始めます。そして、もう一度やったらうまくいったから、それでよしとする、というような勉強方法をやる子もいます。これは、やってはならない勉強方法です。その子としては、「出来たからいいや」と思っているかもしれませんが、一番重要なことを落としているのです。全部消してしまってやり直した為に、「なぜ間違えたのかがわからなくなる」ということです。計算がうまくできなかったのならば、それをきちんと、原因を見つけるチャンスだったのです。それなのに、全部消してしまい、なにを間違えたか良くわからないけど、出来てしまった。これは絶対にやってはならないのです。こんなことをやっていると、いくら勉強をしても点数が上がりません。テストの時にもやって、「解けない解けない」とやっていて時間切れになるわけです。消しゴムを使うなというのは言い過ぎですが、ある意味本当です。1文字2文字消す為には使って良いです。ただ、何か良くわからないから、全部消す、これが間違った勉強方法なのです。だから、「全部を消すような消しゴムは使うな」ということです。なので、私は、全部間違えた、やり直したい、という時には、授業中であれば、そこを講師が見ることで原因は見つけられますが、自分で勉強をしているのであれば、一本斜めに線を引けばそれでいい、と言っています。そういう形になっていれば、あとで、「うまくできなかったんだけど・・」と講師に相談すれば解決できますよね。うまくいかなかった、原因は絶対に見つける必要があるわけです。何度も書いて、何度も消して・・。どの科目でもそうですが、こんなことをやっていたら、時間はいくらあっても足りません。前に進んでいないのですから。作文なども同じですね。消すんだとしても、一本線で消せば、「アイディア」や「素材」としては活きますので、次のステップに進めるのです。私が生徒さんの勉強を教える時も特に勉強が苦手だと思っている生徒さんに、最初に教えることの一つです。「消しゴムで全部を消すな。原因をみつけろ。」
かなえたい事があることは幸せなこと
こんばんは。塾長の鈴木です。歳をとると、人にもよりますが、あまり「欲望」がなくなる人もいます。それは、それだけかなえられる可能性が減ってきたと感じてしまうからかと思います。そもそも「欲望」というと、あまり良いイメージは持たれないかもしれませんが、「欲望」がある、ということは、それだけ、目指すものがある、というとても楽しい状況ともいえます。幼児は「あれも欲しい、これも欲しい」とテレビに出てくる全てを欲しがります。まぁ、テレビなどはそういう欲しがるような宣伝を流しているからでもありますが、それだけ、幼児はパワーがあるからともいえます。心が沈んでいると、「何もしたくない」となりますよね。でも、心が弾んでいると、「これもしたい、あれもしたい」となりますね。「何もしたいことがない」という時期もあるかもしれませんし、そういう時は何もしなくて良い時でしょう。でも、多くの場合、それは飛躍する前の、足を縮めているときかもしれません。もちろん、飛び上がることは自分にしかできません。待っていても何も起こりません。
良いとは
こんばんは。塾長の鈴木です。私は、結構オーディオの音質にはこだわるのですが、「良い音」とは何か、と言えば、これはまた難しいものかと思います。数値に出来るものと出来ないものがあるんですよね。本来、音には、大きさと周波数しかないはずですよね。まぁ、位相もありますが。低い音から高い音まで出れば良い、ということになるはずですが、同じ周波数帯域でもメーカーによってやはり違う。結局のところ、味付けなのだと思います。原音に近い音が必ずしも「良い」とは感じない場合もあるわけですし。これだけ多くのオーディオメーカーがあるということは、それだけ、多くの人の「好み」が異なるということともいえますね。「良い音」というのは、これは「好み」ですから。音に限りませんが、「良い○○」というのは、何を持って「良い」とするのか、人によって価値観が異なるということですね。
無意識の選択
こんばんは。塾長の鈴木です。物事には、「無意識の選択」というものがあります。自分では自由に選んでいるつもりでも、いつもの「クセ」で選ぶ、というようなことです。そうすると、いつも同じようなものを選んでしまったり、何かを選ぼうとしても、自分の望むものがない、ということになってしまったりします。本当は、選択肢はいくらでもあるにも関わらずです。例えば、休日に何をしよう、という時に何をしたら良いかわからない、という時があったとしたら、それなど良い例かと思います。本当は、殆ど無限に選択肢はあります。でも、いつも選んでいる中から選ぼうと無意識にしているために、新しい答えが出せない。そういう場合は、全く選ばないようなものを選択するのも一つでしょうし、それを例え選ばなくても、そういうことを考えることで、全く違う選択肢が出てくる、ということは良くあります。
人生に無駄はない
こんばんは。塾長の鈴木です。物事を達成する為には、「コツ」というものがあるかと思います。聞いた話ですが、石を割る時には、石の眼を見つけて、そこをハンマーでたたくことで、簡単に割れるそうです。そういった、物事の「要」となることを抑えることで、何らかの物事を達成する、ということを「コツ」というのならば、それはそれで確かにあるのだと思います。しかし、人生においては、「コツ」や「効率」などというものは存在しないと思います。はたから見れば、ストレートでうらやましいと思われる人生であっても、別にそれはその人の人生であり、回り道をした人であっても、それもまたその人の人生です。そもそも、人生においては、「コツ」などというものはあまり意味がないのでしょう。振り返ってみたときに、「要だった」と思えることがあっても、それは別に狙っていくものでもないですし。逆に、はたから見たら「なんて無駄なことを」と思われるような人生だとしても、それもまた見当違いというものでしょう。人には人の生き方があるわけですから。自分がベストと思うことをめいっぱいやっていけばそれで良いわけです。
自己認識
こんばんは。塾長の鈴木です。勉強が苦手な子に多いのが、「自分は勉強ができない」という認識が強いことがあります。実はどれだけ勉強をしても、十分に点数をとれるようになったとしても、「自分は勉強ができない」という意識が強いと、それだけで、点数を大きく下げるようなことをしてしまうことがあります。つまり、本当は出来る問題なのに、それを何問も落としてしまう、ということをしてしまうのです。そのため、私が教える際にも、定期テストの目標点を決めて、その点数をまず意識してもらうようにします。それにより、「自分は○○点がとれる」という意識に変えていくのです。そのうえで勉強も教えていきます。その点、素直な子の方が伸びやすいというのはあります。ある生徒さんですが、その子は入塾前は数学が40点くらいでした。私が教えていく中で、「次は絶対に60点台ね」結果は65点。「次は絶対に80点台ね」結果は80点。「次は絶対に90点台ね」結果は93点。本当にかなえてしまうのです。その理由は、「自分は○○点が取れる」と素直に信じることが出来るからです。「自分はどうせ」というような意識を持っていると、なかなか点数が上がりにくいのです。これは勉強に限りませんよね。社会に出たって同じです。「自分は出来る」その想いが自信を作るわけですから。