国分寺

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国分寺2020-03-30T12:02:53+09:00
2405, 2014

植物図鑑0005(松下)

By |2014年05月24日|Categories: ブログ, 国分寺|

トケイソウ【時計草】:Passiflora caeruleaトケイソウ科トケイソウ属南米原産の蔓性植物です。トケイソウの仲間は400種以上あるそうです。不思議な造形の花なので、いつも見入ってしまいます。日本にはじめて入ってきた種は、画像の種・パッシフローラ・カエルレア〔P. Caerulea〕で、江戸時代中期の享保年間のことだそうです。トケイソウの仲間では、現在日本で最も普及している種のひとつです。

1505, 2014

「週刊ひとりごと(by石井) 」 Back No.3 

By |2014年05月15日|Categories: ブログ, 国分寺|

「ケータイが照らす新しい自分」 突然の暗闇。 一瞬にして館内の照明がすべて落ちた。 生徒たちが夜の自主学習に入ってわずか30分後のことだ。 四校舎合同で開催された清里での第一回サマーセミナーは既に三日目を終えようとしていた。一日の授業を終えて、夕食と温泉入浴の後、ここ清里の公民館へ移動した。学年毎に三つの会議室に分かれて午後9時から始まった自主学習はそうしてわずか30分で中断を余儀なくされたのだった。 光に慣れきった目は、闇の中に確かに存在するはずの様々なものたちの像を結ばない。だが、ざわついたのはほんの一瞬で、それぞれの課題に既に集中し切っていた生徒たちは、動じることなくその暗闇の中で静かに復旧の時を待った。 近隣の住宅の灯りは煌々と点っていて、地域的な停電でないことは容易に判断できた。が、事態は思いのほか深刻で、玄関脇のブレーカーは予想に反してONのまま、ヒューズも飛んではいないという原因のわからない停電。ブレーカーのスイッチをすべて入れなおしてみたが灯りは一向に点る気配も見せない。 スタッフの幾人かが事態の復旧に奔走する中、放ってはおけない生徒の様子を確かめようと小学校6年生の自習する会議室を覗いたスタッフの間に衝撃が走る。直ちに復旧しない明かりを待ちかねた生徒たちは、宿舎への夜道に備えて携帯していた懐中電灯の明かりを点して、自主学習の続きを始めたのだ。それは異様な光景だった。どう考えてみても普通ではない。国立や私立の中学校に進学するために塾に通う、恐らくはこれまで苦労らしい苦労など知らず、充分に恵まれた環境の中で育ってきたに違いない小学生たちが、今、互いの顔も判らない暗闇の中で懐中電灯の明かりだけを頼りに文字通り自主学習を進め、目に見えない何かを乗り越えようとしている。 同じ頃、総勢64名の中学生を収容した大会議室にも懐中電灯の明かりが灯り始める。そうして闇の中に走るシャーペンの音に決意を迫られた生徒達が、あるいは友達と一本の懐中電灯の明かりを分け合い、あるいは携帯電話の待ち受け画面のわずかな明かりの中で、自主学習を再開し始める。偶然にも往路のバスの中で行われたクイズ大会の賞品が「光るブレスレット」であったことを思い出した国分寺スクールの生徒が、その数本を取り出して、明かりのない生徒に配り、幾人かが夜光塗料の放つ緑色の淡い明かりを頼りに負けじと勉強を始める。 東京電力に電話を入れて指示を仰ぐが効果はなく、復旧作業を要請したが到着まで1時間弱かかるとのことで、無念ではあるもののその時点で学習の継続を断念し、輸送用にチャーターしてあったバスの到着を待って小学生から順に宿舎へ帰すことにする。 後でわかったことだが、原因はやはりブレーカー落ちということらしい。ただしそれは館内のブレーカーではなく、鍵がかかってでもいるのか扉を開けることすら出来なかった外の電柱に設置された配電用のブレーカーだったのだ。 「学ぶということのたったひとつの証しは『変わる』こと」 セミナーの開会式でぼくはそう言った。 それは多分に「変わらなければ学んだことにならないのだ」という意味を含んだ言葉だった。「変わって欲しい」「成長して欲しい」という願い。けれども、そんな心配は無用のものであったと今になって知る。「学べば変わっていくのだ」と、どうして初めから生徒達を信じることが出来なかったか、と反省することしきり。 「ケータイが照らす新しい自分」というタイトルは、実はサマーセミナーの最終日に女生徒の一人が書いた感想文の題名である。集まった感想文の多くが、三日目の停電こそが自分を変えていくはっきりとした契機となったことを告げていた。 結局最後まで復旧せずに終わった三日目の自主学習時間。けれどもあの闇の中で、一人一人が自分自身を見つめ、自分自身と闘い、目に見えぬ何かを乗り越えようとし、そうして確かに変わっていったのだ。 それは、或いは幼虫が蛹になったという程度のことだったかもしれない。けれども、やがてくる春の日に立派に成虫となって羽ばたくための確実な一歩であったことは疑いない。いつか、この夜のことを振り返る日が来るだろう。ケータイの小さな小さな灯りに照らされて歩き始めた新しい自分を確かに感じながら…。 付け加えておくならば、劇的に変わっていく生徒の姿は、また我々講師をも変えていくのだ。あの、ぽつりぽつりと明かりの点った、しんとしてシャーペンの走る音だけがする暗闇の会議室を目の当たりにして心の震えを禁じえなかったぼくは、その瞬間と、そして感想文を読みながらの二度にわたって、目頭が熱くなるのを抑えることが出来なかった。

2604, 2014

「週刊ひとりごと(by石井)」  Back No.1

By |2014年04月26日|Categories: ブログ, 国分寺|

 美しい言葉を心の引き出しに豊かにしまっている人は、その人自身がまた例えようもなく美しいと思うのです。 美しい言葉と出会うこと、またはそのために努力することが、ぼくらの人生を豊かに彩ってくれることは想像に難くありません。 人と、あるいは風景との微妙な距離感を言葉に換えて、タイミングを過たずに表現することができたらと、願いごとのようにそんなことを思ったりします。

2604, 2014

「週刊ひとりごと」の発掘(石井)

By |2014年04月26日|Categories: ブログ, 国分寺|

 かつて(リニューアル以前)、ファインズのHPに「週刊ひとりごと(by石井)」というタイトルのコラムが存在しました。多くの方々の応援に支えられ、また、各方面からお褒めの言葉をいただきながら、都合200を超える「ひとりごと」がつづられました。 ところが、HPをリニューアルするにあたって、コラム欄が廃止され、同時に利用していたレンタル掲示板もサービスが終了するという同時攻撃にあって、書きためた「ひとりごと」のデータは失われてしまったのでした。 (再び)ところが、です。 先日、部屋の片付けをしていた折に、机の引き出しの隅に一本のUSBメモリを発見しました。容量256MBという、今では骨董品のような代物です。何の気なしに中味を確認して驚きます。何とそこに、失われたはずの「週刊ひとりごと」のバックアップ・データが保存されていたのです。 惜しくも全データとはいきませんでしたが、読み返すと今でもその時々の心の振幅が伝わってきます。会いたかった友人との再会のようで懐かしい思いに包まれます。 折角ですので、このブログのページを借りて、バックナンバーから拾い集めたコラムを、ぼちぼち紹介していくことにします。 宜しくお願いします。

1304, 2014

植物図鑑0004(松下)

By |2014年04月13日|Categories: ブログ, 国分寺|

クマガイソウ【熊谷草】:Cypripedium japonicumラン科アツモリソウ属最近、珍しい植物がよく見つかります。一度見たかったクマガイソウに巡り会えました。根際から生える葉は大きな扇形で向かい合わせに2枚つきます。その葉の間から花茎を出し、茎先に1つの花を下向きにつけます。袋を下げたような花の大きさは10cmくらいあり日本の野生ランの中では一番大きく、その上なんとも不思議な形をしています。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に、東京都レッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されています。和名は、その独特な花の形を武将の熊谷直実が背負った母衣に見立てたものです。本日4月13日の誕生花はこのクマガイソウ。花言葉は「見かけだおし」だそうです(笑)。 

304, 2014

植物図鑑0003(松下)

By |2014年04月03日|Categories: ブログ, 国分寺|

ミスミソウ【三角草】:Hepatica nobilis var. japonicaキンポウゲ科ミスミソウ属日本固有種の多年草です。本州の中部地方から九州にかけて分布し、落葉樹林の中に生えます。別名を雪割草(ユキワリソウ)と呼ばれます。ミスミソウ(三角草)の名前の由来は、葉っぱが三角形になることから名付けられました。葉の画像で確認して下さい。