こんばんは。
塾長の鈴木です。
生徒さんに何か指示を出す時には、非常に具体的に出す必要があります。
その話の前に、一つ、私の経験を伝えます。
以前、歯医者にて、「もっと丁寧に磨いてください」と良く言われました。
で、自分なりに丁寧に磨いて歯医者にいっても、全然できていない、と何度も言われました。
そんなとき、同じ歯医者の別の担当の人から、「1本の歯につき、10回ずつ磨いてください」と言われて、それを行うようになってから、行ったら、「以前と全く違って綺麗になっている」と言われました。
で、実際、年単位で歯医者に行く間が空いても歯石が殆ど残らなくなりました。いままでとは全く違うことが私自身も実感できました。
それ以来、それを心がけているのですが、この具体的な指示が大切なのです。
「漢字をちゃんとやるんだよ」
こういうのは指示ではありません。全く、意味のない言葉です。
「漢字をやるように言ったのですが」というような、講師側の責任のがれのための言葉にもなりません。
誰だって、やらなければならないことくらい、生徒さんも知っています。
具体的に言わないから、生徒さんは自分の基準(かなり低い基準)でしかやらないのです。
もし、漢字を指示するのであれば、「○○のテキストを1日2ページずつ、何もみないで、書けるようにして、書けなかったところはチェックをつけて、それを3回繰り返して。」
と、例ですが、このように言わないと、やらない子が殆どなわけです。
もちろん、少ないですが言われなくてもやるような子は、言う必要がそもそもありません。
「自分でやる」
「出来るようにする」
こうしないと点数にならないわけですから。
どんな科目だってそうですよね。
ある単元を解説だけして解けるようになるような子などまず、いません。
演習を解いて理解して、解けるようになって、点数になるわけです。
この解き方を理解するだけで終えてしまう子が、案外多いのです。これは殆ど点数にならないのです。理解するにも時間はかかりますけどね。
最後の一押し、解けるように、がなければ、テストにおいては勉強が無駄になると言ってもいいでしょう。