こんばんは。
塾長の鈴木です。
一般的に、数学にしても、社会に出てからは使わないもの、という認識があるかもしれません。
確かに、中学生の因数分解も、高校生の微分積分も直接使うことはないかもしれません。
では、役に立たないのかというと、一番役立つのは、文章等の問題を図にする能力かと思います。
数学は、文章題でも、関数の問題でも良いのですが、数学が出来るようになるためには、まず、「図」を描くことです。
苦手な子は、文章題を見ても、理解できないとかいいますが、文章で理解しようとするから理解できないのです。
数学には、読解力というものは本来不要です。
文章を一字一句を図や式に落とし込むだけです。
そうすると、わかりやすい図や式が出来ます。
数学の面白いところは、文章を読んでも良くわからなくても、図を描くと解ける問題が多いということです。
こういった、文章を図にする能力が、社会で、ビジネスパーソンとして活躍するときに必要になります。
何かを人に説明するときや、自分が物事を整理しようとしたとき、どうしても、文章だけでは良くわからないことが多いのです。
複雑なことを、シンプルにわかりやすくする能力をつける訓練になるのです。
私が普段数学を教えるときにも、よくわからない図を描いている場合や答えしかない場合は、答えがあっていても、それは×とします。
雑でも良いけれども、人が見てわかるように描く。
実はこれが無駄なようで、案外、早くて間違いにくい。
数学の途中式や図なんて、自分だけが読めればいい、ということをいつも書いている人は、テストの時に自分の読みにくい字等で、読み間違えや勘違いをします。
これもバランスです。
図を描くときには、丁寧に定規でも使って書けばいいかと言えば、それも無駄。
じゃあ、汚くて自分だけ読めればいいのか、それもNG。
定規等は使っている時間はないんです。
フリーハンドでもポイントを押さえて描けばいいんです。
そのバランスや図を描くポイントを教えることも数学を教える中に含みます。
解き方のコツということになります。
これが出来るようになると、数学は、自転車に乗れるようになると、もう乗れなくなることはないのと同じで、一桁の点数を取っていた子でも、平均点を割ることはなくなります。通常80点以上はクリアできますが、90点以上となると、さらに本人の取組が重要になります。
中学生の子ならば、高校に行ってもそのまま通用しますし、やがて社会に出ても使えます。
こういったことがずっと使える勉強方法なのです。
答えがあっていれば、○というわけではないのです。