脳は強烈印象があるものを「重要なもの」として、一気に長期記憶化します。そこで強烈な印象を持たせるために、より長く脳内に定着させる作業=反復が必要になります。
「重要かそうでないか」の判断は、脳の奥の海馬にとどまる期間はおよそ1ヶ月です。その間に忘れないように反復を繰り返すと、晴れて「本物の長期記憶」に昇格されます。
海馬にある内は、一応長期記憶ですが、1ヶ月以内に消える危険性のある不安定な状態です。この1ヶ月をクリアすれば海馬の記憶は側頭葉をはじめとした脳の各所に分散して転写して保管されます。
「全然記憶できない」とか記憶力が低くて悩んでいる人は1ヶ月以内に繰り返さないことが原因です。最初の1ヶ月は気を抜かずに復習していくことによって長く忘れない記憶にできるのです。
大型連休で塾は休みになりますが、先に進まないので、復習のチャンスです。一人でも多くの人が学力向上の良い機会にしてくれることを祈っております。