先日、新校舎が完成したばかりの川崎市立川崎高等学校附属中学校に行ってきました。

柿生駅からの通学方法は、南武線乗り換えでJR川崎駅まで向かい、そこから5分程度バスで移動します。かなり遠い学校ですが、とても魅力的な学校です。

設備面ですが、公立中学校・高等学校としては、かなり充実した設備と言えるでしょう。屋内プールや屋上テニスコート。体育館や教室も広々としたスペースを確保しており、日常生活をのびのびと過ごすことができると感じました。

とても魅力的な校舎ですが、その中でも特に注目するべき点が3つあります。

1つ目は、ICT教育の導入です。

生徒には1人1台、タブレット端末を購入してもらい(リース契約)授業や各自の調べ物に活用します。板書などのアナログで行うべきものはそのままに、両者の融合された形がありました。

校舎設計に携わった先生にお話を聞いたところ、フィンランドの学校を事前に見学し、最先端のICT教育環境を、学校作りの段階から取り入れたそうです。

プロジェクターなどの機材は全て教室に設置されており、使用する教材や生徒用の参考資料も電子化されているため、面倒な準備は必要ありません。

2つ目は「木」を大事にした校舎作りです。

校舎の外観こそコンクリート造りですが、中に1歩入ると、いたるところに木材が使用されており、暖かみが感じられます。

3つ目は、生徒と教員との距離感です

各教科の教員は、生徒が自由に行き来できる「教員ST」で事務などの作業を行っており、そのそばには、生徒の質問に対応できる「メディアスペース」があります。分からない問題があった場合でも、すぐに教員に相談することが可能な環境が整っています。

実際に校舎を見学し、ただ新しいだけではなく、いたるところに工夫がされている点に驚きました。特に、ICT教育については他の学校と比べ、1歩も2歩も先んじており、10年後のスタンダードを先取りしたような学校であると感じました。

次回の川崎市立川崎高等学校附属中学校の学校公開日は9月24日(水)、25日(木)、26日(金)です。

施設見学と授業公開が行われるので、ご興味のある方はご参加ください。