わかりやすいとは
こんばんは。塾長の鈴木です。私は、自分の授業が、わかりやすい授業であることと、解くことができるようになることの両方を目指して説明しています。生徒さんが、「わからない」となったときに、いきなり解答を書き始めるというのはNGです。もちろん、科目にもよる部分はありますが、少なくとも、数学はしません。まず、その子がどこまでわかっているのかを確認しながら、手間はかかりますが、一つヒントを出して、一歩進んでもらって、もう一つヒントを出して、また一歩進んでもらいます。そして、解答までたどり着いたら、もう一度、似た問題などを今度は自分ではじめから解いてもらうようにします。生徒さんの理解の歩幅に合わせるということです。集団授業だとついていけない、何を言っているのかわからない、というのは、授業はカリキュラムのペースで進めているからです。みんながわかるようなペースというのは、一般的に遅くなってしまいます。ですので、ついていけない子もいるし、ついていける子もいます。問題がわかるようになるにはステップがあります。1.問題の意味がわかる。2.説明してもらえば理解はできる。3.解説を読んだら自分でわかる。通常は、1、2に重点をおいて、授業では説明します。最後のステップとしての3ですが、中3の入試前や、高校生については、特に応用問題において、「解説を見て、どこがわからないか言って」という風にすることもあります。ただし、それはその子があるレベル以上である必要がありますので、基本的にはこの方法は殆ど使いません。なぜ、そのような方法をとるかと言えば、誰かに解説してもらってわかる、というのでは、自分で問題を解き進めることができないからです。問題集の解説を見ればわかるようになると、自分でも、自宅でどんどん進めていくことができます。そして、解説を読んでもわからないところを聞くようにした方が効率が良いです。勉強に初めから前向きな子ならば、普段から自習で解説を自分で読むと思います。でも、解説を読んでもわからないから見ない、という子も多いのですが、本当は解説を見ればわかる問題というのも多いです。わかりやすい授業は、一つ一つ説明していき、出来ていないところまで戻るようにすればできますが、それと同時に、自分で解き進める力というものも身に着けて欲しいと思います。