0mm;margin-bottom:.0001pt;line-height:15.0pt;background:white>映画監督に必要な能力


 それでは「映画監督」という仕事だけを考えた場合、どのような能力が必要となるのでししょうか?

 

①コミュニケーション能力

映画製作の仕事は集団作業です。1つの場面を撮影するのに、場面を撮影するカメラマン。光量を調節する照明技師。役を演じる役者。役者の着る服を準備するヘアメイク、スタイリスト。その場面を演出する美術スタッフなど、たくさんのスタッフが関わることになります。監督は撮影現場の責任者なので、組織を運営していくコミュニケーション能力が重要になります。

 

 

②場面構成

 なぜ私たちは映画を見るのでしょうか?楽しいから。気分転換のため。やる気を出すためなど、人によってさまざまな理由があります。それらの多くに共通していることは、現実の世界では経験することのできない「疑似体験(現実には経験するのが難しい出来事を再現して、まるでその場にいたかのような経験をすること)を実感するためです。この「疑似体験」を映画を見る人に感じてもらうため、重要なのが「」です。私たちが画面やスクリーンを見るとき、当たり前ですが「この場面には○○という意味があります」「じつはこのとき、主人公は△△という気持ちだったのです」という監督からのメッセージはありません。では、どのようにして見る人にそのメッセージを伝えるかというと、場面の構成を工夫するしかありません。

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 国語の物語文の読解問題を思い浮かべてください。「A君は笑顔で手を振っていたが、彼の背後には、急に黒い雲がおおいはじめていた」この文章から、A君にこれからどのようなことが起こるでしょうか?という問題があったとします。始め、A君は笑顔であるということから、きっとA君には良いことがあった。プラスの印象を見つけることができます。しかし後半、黒い雲がおおい始めた、とあるので、これから雨が降ることが予想されます。晴れから雨への変化は、一般的にプラスからマイナスへのイメージの変化です。このように、文章として表わすことなく、その場面を見るだけでメッセージを伝えることができるのです。

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映画も同じように、画面に監督が伝えたいメッセージが直接的に表現されていない可能性があります。そのため、カメラの撮り方や役者の演技などの工夫によって、映画を見る私たちにメッセージを伝えているのです。

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0mm;margin-bottom:.0001pt;line-height:15.0pt;background:white> この場面構成をどのように表現するかは「写真」を通して練習することができます。写真を撮るとき、角度や倍率を少し変えるだけで、まったく別の世界が生まれます。旅行などで写真を撮る機会があれば、今の気持ちや伝えたいメッセージを意識して、写真を撮ってみてくい。