みなさんは「継続は力なり」という言葉を聞いた、もしくは誰かに言われたことがありますか?恐らく大多数の生徒さんが一度は耳にしたことがあるかと思います。

この言葉を聞いた時にみなさんはどう思いましたか?「そんな先のことわからないよ」「本当に効果あるのかな」

と思った方もいるかと思います。

そこでみなさんに「継続は力なり」の1例をご紹介したいと思います。とある科学サイトで今月発表された記事で人間の生活がウニの生態系に影響を与えることが分かりました。紀伊半島南部の畠島で50年にわたりムラサキウニの個体数を調べたところ、赤潮が多い年にはムラサキウニの個体数が激減していることが分かりました。

最初はただの偶然ではと思われていましたが、50年調査し続けた結果、赤潮が多い年では子ウニの発育に異常が頻出していたことが分かりました。

ここで赤潮について簡単にご説明すると、海中の栄養分が増え、プランクトンが異常発生することを言います。

この栄養分は私達が使用する洗剤などの薬品類、養殖生物の老廃物、死骸なども影響すると言われています。

つまり、私達の生活がウニの個体数に影響を与えているということです。調査員の方々が調査を継続した結果判明した事実です。このように最初は目に見えた成果が出ないことでも継続することで価値あるものを生み出すことが出来るのです。その結果が自分が望んだものになる保証はありませんが、動かなければ何も生まれないのです。みなさんもつらいこと、うまくいかないことがあってもすぐに諦めるのではなく、少し立ち止まって考えてみて下さい。